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研究者ではなく、エンジニアになることを決意した人のブログ。

190412 澤円さんのファシリテーション講座で学んだこと

概要

この記事は、澤円さんファシリテーション講座に参加して学んだことをまとめたものです。

ファシリテーションとは

  • 合意形成や相互理解をサポートする
  • リーダーの能力の一つ

ファシリテーションに必要なこと

ゴールの前にビジョンを決める

  • ゴールは最初から見えているものじゃない
  • 北極星( = ビジョン)を見つけてから出向する
  • ビジョンがないと各々が別の線路を引き始めてしまう
  • 適当に線路を敷かせないのがファシリテーションの役割 (なんの話してたんだっけ?を避ける)
  • ファシリテーターは参加者を正しい方向に導くのが仕事だが、正誤のジャッジはしてはいけない

ゴールは未来にあることを確認する

  • 開発者の仕事は生み出すことであり、限られた時間の中で最大のリターンを求めるなら過去の話をしている場合ではない
  • これからどうする?アウトプットはどういうものであるべきか?を話す
  • 議論が紛糾するときは大抵過去の話
  • 「未来の話をすることほど楽しいことはない」「未来の話をしよう」のメッセージングを繰り返すのがファシリテーション

傾聴のマインドセットを持つ

  • 意見を音として聞くのではなく、アイデアを探すために聴く
  • 「未来の話に通じるヒントがあるかもしれない!」「アイデアの種になることを言ってくれるかもしれない」
  • 常に質問する体制で臨む

参加者が混乱していたら整理する

  • 常に参加者の表情を見て察知し、全体の理解度を調整する
  • 若手やニューカマーが「自分はここがわかっていない」ことがわかる状態が望ましい

発言量を調整する

  • ミーティング時間: X, バッファ時間: Y, 参加人数: Z としたとき、(X-Y) / Z が一人当たりの上限持ち時間
  • Yを取ることを忘れないこと
  • 時間は借り物だと考える
  • 「とりあえず呼ぶ」は絶対しない
  • 「黙ってもらう」のも大事な仕事で、「今日は一人当たりの持ち時間はこのくらいです」を事前に共有する

イメージを作る手伝いをする

ノリ「だけ」で終わらせない

  • 皆がハイになっているときは危険
  • 「本当に問題はないかな?」「ぬけもれがないかな?」「違う視点がないかな?」を投げかける
  • ファシリテーターはときに勇気ある発言を求められることがある

具体的な言葉・数字にしておく

  • 「なるはやでいい感じにちゃちゃっと作る」は最悪
    • なるはや = 1分後?1週間後?
    • なるはやが具体的になっていないなら、未確定という言葉にする
  • 決まらなかった場合は、「決まっていないことが決定事項」とする
  • 誰がオーナーであるかも明確にし、所在を明らかにしておく
  • 参加者が会議室を出た後でも思い出せるようなお土産を意識する

澤さんに質問したこと

ファシリテーターなのに、参加者の意見が理解できなかったときの対応法

  • 「わからない」ことを正直に言う
  • 大人な質問の仕方
    • 「全然わからない」と相手に全てを投げてしまうのはNG
    • 「私の理解はこうです。」「私はここまで理解できているのですが...この部分がわかりませんでした」と理解している範囲を伝える
    • 質問に答えてもらった後は「わかりました」で終わるのではなく、「つまりはこういうことですね?」と自分の言葉で咀嚼して確認する